藤捻(ふじみのり)

 

根強い人気!藤捻(ふじみのり)

果皮が紫黒色の藤稔は神奈川県のぶどう農家で育成された品種です。親は「井川682」と「ピオーネ」で、1985年(昭和60年)に品種登録されました。

1粒が20g前後と大粒なのが特徴で、大きいものは30g以上にもなります。甘みと酸味のバランスがよく、果汁が豊富でみずみずしい食感。肉質は少しやわらかめですが、ほどよくしまりもあり、外観と食味のよいぶどうです。

藤稔は皮が厚めなので果肉だけを食べるのが一般的。皮をむくときは、軸側の穴からではなく、反対側に浅く十字に切り込みを入れて、そこからむくとよいでしょう。このほうが皮に果肉が付きにくく、むきやすくなります。

安芸クイーン(あきクイーン)

 幻のぶどう安芸クイーン

 巨峰どうしを掛け合わせてつくられた品種です。とても甘く食べやすいぶどうですが、生産量は多くないため「幻のぶどう」などと表現されることもあり、注目を集めています。

安芸クイーンという名前は、広島県の果樹試験場安芸津支場で生まれたことに由来しています。

安芸クイーンの皮は、ワインレッド色です。皮がむきやすい品種ですが、薄い皮なのでそのままでも食べられます。

巨峰どうしを掛け合わせた品種であるため、粒はひとつ13g15gとボリュームたっぷりでジューシーな粒は、ほおばると口いっぱいに味と香りが広がり、食べ応えも十分です。

 安芸クイーンは甘味の強い種類のぶどうで、糖度は1820度のものがよく出回っています。酸味もありますが比較的抑えられ、甘味を強く感じる味です。親品種が巨峰のため、巨峰の風味も感じられます。

 

シャインマスカット

贈られて嬉しいフルーツNo.1シャインマスカット 

 高級感のある黄緑色をしたぶどうで、1房当たりの重さは500グラム程度、1粒当たりの重さは1112グラムと大粒で食べ応えがあり、果肉は硬く噛み切りやすいのが特徴です。皮の渋みが少なく、種なし栽培もできるため、丸ごと食べることが可能。皮を剥かずに楽しめる手軽さも人気を集める秘密です。

 また、酸味が少なく、糖度も18度以上ある ので、しっかりと甘さを感じられるのも魅力。香りは、ヨーロッパ種の特徴であるマスカット香が楽しめます。

 そのまま食べてもおいしいシャインマスカットですが、デザートにするとまた違った楽しみ方ができます。ケーキやタルトの上にのせて飾り付ければ鮮やかな黄緑色がケーキに映えます。

シャインマスカットは生クリームとも相性がいいので、フルーツサンドの具としても最適です。

 

ナガノパープル

 

シャインマスカットと同等に扱われる高級ぶどうナガノパープル

ナガノパープルは「巨峰」に「リザマート」を交配して生まれた黒ぶどうです。

長野県生れのぶどうで、2004年に品種登録された比較的新しいぶどう品種です。

特徴は、種無し・皮ごと食べられる品種で、甘み・酸味が強く味わいは比較的しっかり濃厚系で、ここに皮の渋みが加わることで非常にバランスのとれた味わいです。

果肉はほぐれやすく、香りもピオーネ比べるとおしとやかで優しい感じですが食べ飽きせずドンドン食べられる非常に優れた食味を持っています。

 201910月、ナガノパープルに、高めの血圧を下げる効果がある「GABA」(ガンマアミノ酪酸)が含まれていることが分かり、「機能性表示食品」として消費者庁に届け出が受理されました。